秋刀魚無しの秋を11年ぶりに迎え、同じく久しい期末試験が目前に迫っています。
恐ろしやロースクールのクラスは、レポートや中期試験は一切なし、一発試験で成績が全て決まります。
成績ベースの奨学金でどうにかやりくりしている身としては、日々の勉強で溺れそうになってるのに、今までない本気レベルでプレッシャーです。
と共に、夏のインターンシップ探し活動も今月から始まります。
全米弁護士協会に属するロースクール(ほとんど)のルールとして、一年生は11月まで就活禁止という規定があり、今月の解禁と同時にキャリアカウンセリングや、インターンシップ先探しが始まります。実際には12月の試験があるので、本気モードは1月かららしいのですが。
牛泥棒専門の村弁護士を夢見て渡米しましたが、現実的には結局国際的な何か、じゃないとビザがおりないんだろうなあ。妙なジレンマを抱えて、睡眠不足の日々が続きます。
アメリカは、今医療保険で国が割れています。
日本の格差論争の10倍くらいの勢いで、この国の根本的な精神と現状のギャップが明るみに出ています。思うことは様々ですが、なるほどと思ったのは、訴訟社会と言われる元に、この医療保険が大きな役割を果たしていること。
マックのコーヒーの件もそうですが、交通事故や医療事故でも、訴訟を
日本のように、よほどのことが無い限りみんな何らかの保険に入ってて、とにかく怪我したら自己負担は最小限に押さえられるセーフティネットがアメリカにはない。治療費が大幅おりるのならば、わざわざ金と時間をかけて弁護士を儲けさせることなんて、誰もしたくない。
事故にあったら、まず自分の保険会社と戦って、自分に責任が無かったことを証明しないと、治療代が出ない。じゃ誰が悪いの、ことになり、相手が必要になる。車の衝突事故だったら簡単ですが、よそ見運転だったら、あそこにあんな看板をおいた会社、飛び出して来たガキの親、運転中にヒールが折れる靴を売りつけた店。自分に責任がないというなら、誰にあるかを証明しないと。保険がおりたとしても、医療費が冗談のように高いアメリカ、補償額を超えてしまった分の治療費はどこから捻出するか、ってことにもなる。
保険会社はできるだけ相手側(個人の資産なんてたかがしれてるので、狙いは相手の保険会社)に払ってほしいから、話がこじれたら、「じゃあ法廷で責任所在を決めましょう」ってなる。裁判事件名が Smith v. Jones となってても、 ジョーンズ氏が負けた場合、賠償金を払うのは、ジョーンズ氏個人ではなく、保険会社。実際はソニー損保 v. 東京海上、みたいなことなわけです。
英国が国民健康保険を始めることに一番反対したのは、弁護士協会らしい。
歴史の浅いアメリカで、一番不法行為法の発展に貢献したのは、鉄道会社だって。それだけ事故が多く、損害も多く、法的責任の所在を判定する方式などの基本は、汽車ポッポがモクモクと大草原を走り回ってた頃に、数々の法廷を経てできた、ということです。
今は車だな。不法行為法の授業のほとんどが、交通事故関連の事例です。
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